不安障害のメカニズムを知り、その治療方法を知る

精神療法

看護師

自らの不安と真正面から向き合うことで不安障害の克服を目指す。そんな治療の方法があります。薬を使わない精神療法と呼ばれる方法です。
例えば、人と喋ることが不安で、パニックを引き起こしてしまうという場合に、あえて人と喋る機会を作り、少しずつ段階的に状況に慣れていくという方法などが挙げられます。
あるひとつの考えに取りつかれ、心がそれに支配されてしまって健康な生活を送ることが出来なくなるという強迫性障害の場合にも、この集団は利用することが出来ます。
強迫観念を引き起こしてしまう場にあえて立ち、強迫観念を抑えこみ、強迫行為に及ばないように努めること。もちろん、ゆっくりと段階を踏み、ていねいに行います。医師の指導のもとで行うことで効果をあげることが出来る方法です。

上のような方法は、精神療法の中でも特に「暴露療法」と呼ばれています。その状況に実際に身をさらけ出し、そこから活路を見出そうという方法なのです。
実践的に経験を積み重ねて治療していくというわけで、精神療法の中でもダイナミックな部類に属すると言えるでしょう。

「認知療法」という名で呼ばれている精神療法もあります。この療法は、その名の通り「認知する」というところから出発して、自分と自分の病気に向き合うというタイプのものです。
ここで言う「認知」とは、例えば不安障害にかかっている人が、「自分が感じている不安は病気によるものなのだ」と知ることを指しています。
「病気による不安なのだ。本来は存在しない不安なのだ」ということを、認知すること。つまり、心の中に必要ない不安が存在していることを知ることで、自分でそれを異物として取り除くように訓練するのです。

精神療法は、特に周りの環境や、もともとの自分の性向に由来する不安障害を治療するのに効果的です。